インタビュー

ミセス・クイーンコンテスト2017
ミセス・ワールド準グランプリ
吉田 奈美

いつも背中を丸めていた子供時代

私は、全盲の祖父のもとに、一人っ子として生まれました。
杖をついて手探りで歩く祖父を見る、回りの人の好奇の目と、私自身が日本人離れした顔や肌の色が黒いと言うこともあり、心ない言葉に傷ついたりしながら『他人の目』が気になり、いつも背中を丸めていた様な子供時代でした。

美に興味があり化粧品会社に就職して、関西地区の小売店舗や百貨店に美容部員として勤務していた頃、体調不良により卵巣嚢腫と子宮内膜症が見つかり、開腹手術で左卵巣を摘出しました。

出産は望めないという医師からの診断でしたが、ホルモン治療の末2人の子供にも恵まれました。

若くで結婚して、主人が起業するまでは経済的にも苦しい時期があり『子供に苦労させたくない』『病気にさせてはいけない』『人目につく事はいけない』、全て『守り』の姿勢で過ごして来ました。

『ミセス・クイーンコンテスト』は自分自身を試したい気持ちで挑戦しました。

他人にどう思われるかより自分がどうしたいか

ファイナリストのオリエンテーション時に、コンテスト・ファイナルステージでは『自己PRタイム』がある事を知り、子育てが一段落してから取得したフィットネス・インストラクター資格と船舶資格以外に、私には『美』に関する事で自分をアピールできる物がありませんでした。

何より子供の頃より大勢の人前に立つ事が苦手だった私は『どうしよう…どうやって自分を隠そう…』と、瞬時に思いました。

子供の頃からの思考は、40年以上たった今でも変わっていなかったのです。
鹿野代表の『何でもかまいません。ご自身をアピールできる事なら泣く事以外何でもOKです』というその言葉を聞いたとたん、涙が溢れました。

コンテストをきっかけに『自分を表現する事』が苦手だった私は『他人と比べない事、スポットライトは自分自身にあてる事』に集中して、苦手だったFacebook、Instagramにも挑戦できました。

ファイナルステージでは、趣味であるエアボクシングを、尊敬するインストラクターに指導して頂き『お腹の傷、色黒の肌、ホルモン治療の後遺症で変声してしまった声』でパフォーマンスしました。

『他人にどう思われるかより自分がどうしたいか』『弱い自分を見せたくない、心ない言葉に傷ついたりするのかな』いろんな思いが頭をよぎりましたが、わざわざ見せる事のなかった自分をさらけ出す事で『自分を受け止めてもっと大切にできる』、欠点もマイナスも含めて『守り』から『攻め』に変えて『強く生きたい自分』を表現したい。
普通の『美』のステージではできなかった『ミセスクイーンコンテスト』だからできたのだと思いました。

回りの方に支えていただき『自分の殻』を破る事ができた

コンテストでは、全国より幅広い年齢と各ステージが異なるミセスが集まり『私』とは違う仲間達と『同じ目標』に向かえた事は、私の心の宝となり、美容部員時代、子育て時代に匹敵する充実した時間を過ごせました。
ウォーキング指導、パフォーマンス指導、PRタイム楽曲の編集など、回りの方に支えて頂き当日をむかえおかげで、私は『自分の殻』を破る事ができました。

現在は、夫の事業の一部である美容関係会社の仕事をサポートしたり、会社員時代の先輩が、ご自身の体験から介護の映画製作をされているので、そのお手伝いをボランティアでさせていただいています。

私には『健康な体』と『見える目』があります。

いずれ来る終わりの時まで、『一度きりしかない私の人生です。しっかり前をむいて生きて行こうと思います』と、あのステージで言えた言葉通りに、今を受け止めて生きて行こうと思います。

コンテストの関係者様、ファイナリストの皆様、Facebook、Instagramで応援して下さった皆様、回りの友達の皆様、お世話になった皆様、そして夫と二人の子供達へ、ありがとうございました。

ミセス・クイーンコンテスト2017
ミセス・ワールド 準グランプリ
吉田 奈美

ミセス・クイーン2017
ミセス・ワールド準グランプリ

吉田 奈美

プロフィール
元化粧品会社勤務
フィットネス・インストラクター資格
船舶資格
趣味:エアボクシング

歴代Queeen一覧への戻る