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Mrs QUEEEN 2018 Grand Finalist近藤 千種
私がミセス・コンテストに出会うまで
“If you can believe, you can achieve.”
私の大好きな言葉です。
幼い頃からランウェイを歩くモデルに憧れ、17歳の頃からモデルの仕事を始めるも、162cmの身長では夢に描いたショーの仕事はなかなか獲得出来ずコンプレックスいっぱいに過ごした思春期。
そんなコンプレックスの裏返しからか美容に対する好奇心は非常に旺盛で、20代後半で美容の会社を起業しエステサロンを経営していました。
サロンに来られるお客様から美容や健康相談を受けるうち、医学的に根拠のある知識を持って、もっともっと女性の美や健康を支える仕事がしたいと考え医師になる決心をしたのは33歳の時でした。
高校時代は文系志望で、さらに大学卒業後のブランクは10年以上。そこからの医学部受験は人生の中で自分に課した最も高いハードルだったかもしれません。
当時の予備校講師からは
「君がもし3年で医学部に合格したら奇跡だ」
と言われましたが、その悔しさをバネに必死で勉強し1年後に無事医学部合格を果たしました。
医学部在学中にはモデルの仕事を再開し、GTレースクイーンやミスダイバーコンテストにもチャレンジさせていただきました。
医学部5年生、39歳の時に結婚し、40歳で第1子を出産。育児に追われながらもその年の国家試験を無事通過し、研修医2年目には43歳での超高齢出産を経験しました。
医師として妻として母として必死で過ごした日々が少しだけ落ち着いた46歳の春。
「ミセス・クイーン2018」の募集を見つけたのはそんなタイミングでした。
世界への憧れと現実
私がミセス・クイーンに応募したきっかけはある意味とても不純な動機だったかもしれません。
「50歳になる前に何かに挑戦したい」
「もう一度華やかな舞台に立ちたい」
そんな思いがありました。
そしてミセスだからこそできる社会貢献の場があるんだということに大変感激したことを覚えています。
地方大会を勝ち抜き、ファイナリストに選出されたときには本当に嬉しく、世界の舞台を夢見てウェイトを絞ったり、個人としてできる社会貢献活動についてあらためて考え直したりしました。
そんな内省を重ねて挑んだファイナルステージ。
自分なりに健闘したつもりでいましたが、
結果として私は入賞すら出来ませんでした。
ところが、”どうして自分が選ばれなかったのだろう”という気持ちは不思議と起こりませんでした。
悔しい気持ちがなかったといえば嘘になりますが、それより何より、一緒に出場したクイーンの皆さんと同じステージに立てたことが誇らしいと思えるほどの素晴らしい出会いがそこにあったからです。
各々、全く違ったバックグラウンドを持ったミセスが日本全国から集結し、たった二日間でしたが同じ緊張感を共有し、ステージで美を競い合う。そこで生まれた友情や尊敬、親愛の気持ちは、大人になってからではなかなか得られない大切な宝物になりました。
世界大会への扉
大会後、自分を見つめ直すチャンスに恵まれた私は医師としてできる社会貢献活動を目指し、新たなチャレンジに挑みました。
医師を目指した頃の気持ちを思い出し、内科医として女性がいつまでも輝き続けるためのサポートをしたいと考えたのです。
今まで敬遠していたメディアへのコメントや寄稿、取材を積極的にこなし、内側から美しくなるための情報を発信するようになりました。
また、ミセス・クイーンで課されたSDGsに対する自分なりのテーマを実践するべく”健康と福祉”に加え、”海の豊かさ”や”陸の豊かさ”を守るために何ができるかを考えました。
ミセス・クイーンから数ヶ月。
Eco-friendlyなライフスタイルを提案してきたことが思いもよらないチャンスへ繋がり地球への愛と思いやりを主旨と掲げるEarth Pageant主催のMrs ECO International 2019大会に日本代表として選出されたのです。
日本のミセスを代表するということ
ミセスコンテストに出場する方には美しさだけでなく、知性と全人類的な愛が求められると思います。
実際に私がミセス・クイーンを通して出会えた仲間達はみんな思いやりに溢れるスマートな女性ばかりでした。
ミセス・クイーンの英語綴りはMrs QUEEEN。
Eがひとつ多いです。
Eから私が連想する英単語は、Entertainment(もてなし)、Effort(努力)、Education(教育)、Elegant(優雅な)、Enlightenment(啓発)、Earth(地球)などたくさんありますが、真のQUEENに求められるものは”美しさだけでなく何かもう一つの資質”という込められた意味があるのではないかと思っています。
現在私は世界大会出場に向けて準備を進めている最中ですが、ミセス・クイーンで出会えた大切な友人達との出逢いに加え、世界中のスーパーミセス達と出逢えることをとても楽しみにしています。
The pageant is not your enemy but your sister.
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鹿野代表がよく口にされる”愛”を胸に日本代表として、ミセス・クイーン・グランドファイナリストとして精一杯健闘してきたいと思います。
最後になりましたが、素晴らしい機会をくださった鹿野代表、支えてくださった事務局の皆様、歴代ファイナリストの皆様、同期の仲間、そして、FacebookやInstagramでいつも声援を送ってくださるフォロワーの皆様、私をいつも全面的に支えてくれる夫と二人の子供達に心から感謝申し上げます。
ミセス・クイーン2018
グランド・ファイナリスト
近藤 千種
プロフィール
愛知県名古屋市生まれ。
ミスダイバーコンテスト2009準グランプリ
2010SuperGT M7レディ
帝京大学医学部医学科卒業
日本内科学会認定内科医
Mrs QUEEEN 2018 ファイナリスト
Mrs ECO International 2019 日本代表